LU・N・CH☆C 「呼び名だよ、呼び名!」
「呼び名・・・?」
「そうだ。お前、鎮のコトは名前で呼んでるのに俺と亜輝羅のコトは会長だの副会長だの職名だろうが・・・」

確かに。
言われてみればその通りだ。
かといって苗字で呼べば一緒だから区別しづらいし・・・
俺が悩んでいると会長と副会長のクスっという小さな笑い声が耳に入った。

「冬雅と亜輝羅・・・・」
「名前で呼べよ」

2人供俺に言いたいことは一緒らしい。
そういえば鎮も2人のこと名前で呼んでたな・・・
別に名前で呼ぶのは平気だが呼び捨てはさすがに気が引ける。

「じゃあ・・・冬雅さんと亜輝羅さんで」

迷った結果『さん』付け。
しかし2人は納得していないような顔をする。

「さんもダメなんですか?;」

俺は苦笑いしながら尋ねる。

「ダメだダメ!お前には『さん』付けは似合わない!」
「いや、似合うに合わないの問題じゃ・・・;」
「なら、その敬語から直そうか?普通に話してくれた方が嬉しいんだけどな?」

敬語を使わない方がもっと問題なんじゃ・・・;と思ったけど口にするのは止めた。
ここまで言われて拒否するのも失礼だよなと思ったからだ。
俺自身こういう風に普通に接して欲しいと言われて悪い気はしない。
むしろその逆で、俺がこの人達を気に入ってるからか嬉しいとさえ感じる。

「わかった・・・それじゃあ普通にさせてもらう」

はぁ〜と深く息をついて降参だと相手に示す為両手をあげる。
俺の言葉を聞いた2人は満足そうに笑みを浮かべるもんだから俺もつい、つられて笑みを浮かべる。

「怜を見習って鎮も普通に接しろよ?」
「それなら問題ないじゃないですか。俺はいつでもこーいう喋り方ですから」

鎮にも前々から俺と同じコトを言ってるのだろう。
会長の言葉に対し鎮の答えを聞いた俺はやっぱりなと苦笑いを浮かべた。
鎮は昔から俺がいくら言ってもずっと喋り方を変えない。
つまり敬語のまま。
今は俺と2人の時や怒った時は喋り方が変わるものの、それ以外は全く変わらない。
まぁ、喋り方一つで壁を感じたことはないから今となってはそれが鎮なのだと思っている。

「冬雅さん、鎮がこの喋り方なのはいつものコト・・・・。それから怒ったりする鎮を見てるってことは、鎮が気を許してるって証拠だから」



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